自己肯定感ってなぁに？

たとえば
目標を達成したら
友人より良い成績が取れたら
誰かが認めてくれたら

もしそうなったら、自己肯定感は上がると思いますか？

答えは「いいえ」です。

自己肯定感とは、「どんな自分もOK」と自分を認められる感覚のことを言います。

何かができたらOK。
それができなければ価値がない。
こんなふうに思って生きている方は、多いのではないでしょうか？

たとえば、子どもの頃から「あるべき姿」を求められたり
周囲の顔色を窺うような習慣が身についてしまうと、
大人になっても、「ありのままの自分」を認められないことが多いように思います。

誰だって、できないこともあるし
不安になってしまうこともあります。
失敗して落ち込むこともあるし、
自信を持とうとしても
自信が持てない日だってあります。

そんな時に大切なのは、その時の自分を否定しないことです。

「なんでそうなの？」
「なんでできないの？」
「いつまでそんなふうでいるつもりなの？」
「もっと自信をつけて前向きにならないと駄目でしょう」

こんなふうに、自分で自分を責め立てていませんか？
もしこんなふうに責められたり
プレッシャーを与え続けられたら
どうなってしまいそうでしょうか？

苦しくて辛くなって、逃げたくなってしまいますね。
そして、自分のことを嫌いになってしまいそうです。

自己肯定感の低い方は、自分で自分のことを受け入れられず、
責めてしまっていることがとても多い印象を受けます。
そんなふうに責めていたら、苦しくなって当然です。

たとえば、不安になっている時は、こんなふうに自分に声を掛けてみてください。
「今は前向きになれないくらい落ち込んでいるんだね」
「今の自分には難しい課題を出されて、とっても不安になっているんだね」

そんなふうにして、まずはその時その時の自分をちゃんと認めてあげてください。
それを繰り返して自分のことを認められるようになってくると、
「自分はこれでいいんだ」と思えるようになってきます。
この、自分が自分でいることの自信が自己肯定感です。

大切なのは、これができるという自信をつけることよりも
どんな自分もOKと思える自分でいられることです。