新しい扉を開く

初めての場所を訪れた時
普段は入らないようなお店に入ってみた時
好みではないジャンルの本を読んでみた時
苦手かもと思ったコミュニティに足を踏み入れた時
絶対に向いていないと思っていることをやってみた時

たとえばこんな時、自分の中の新しい扉が開くような感覚に、少しの興奮とワクワクを感じます。

それは居心地の良い場所ではないかもしれないし
好みの味ではないかもしれないし
全然面白いと思えないかもしれないし
馴染めなくて疲れるかもしれないし
下手すぎて笑い者になるかもしれない。

でもその落ち着かない感じを敢えて味わいたくなる時が、私には定期的にやってきます。
それは、固定してしまいそうになる自分の価値観を打ち砕いてくれたり、和らげてくれたり
ここまでと決めてしまいたくなる自分の可能性を広げてくれる。
そんな気持ちになれるからです。

私にとって変わらない信念の基盤のようなものはあるのですが、
そこに何かを加えたり、減らしたり、はたまた信念の基盤自体が変わったって良いのだと思っています。

なぜそのように意識しているかというと、私自身が自分の正しいと思った価値観にとらわれやすいことを自覚しているからです。
私たちのところに相談に来てくださった皆さまの様々な可能性を一緒に探っていくには、自分の価値観の枠に当てはめてしか考えられないような自分ではいたくないと思います。

心地よくないものが次第に心地よいものに変わっていくこともありますし
ずっと心地よくないままなこともありますが
いくつもいくつも新しい扉を開け続けてそれを感じ続けることもまた、人生の濃度を高めるような気がするのです。
私の場合は、そんなことを繰り返しているうちに何か次に向かいたい方向が見えてきたり、その時の自分にとっての答えのようなものに辿り着いたりしてきたし、きっとこれからもそうなのだろうと思っています。

皆さんは、どうですか?
もし何かに行き詰って何も見えないような気がしたら
あなたにとっての新しい扉を開けてみませんか?
それがうまくいくかどうかは分かりませんが、その時やってみたこと、やってみて感じることの全部が、あなたの人生を彩る価値になるのではないかと私は思います。

さて、2025年が始まりました。
あなたは今年、どんな新たな扉を開きますか?