ダメな自分も愛せますか?

カウンセリングを受けてくださっている方が「インサイドヘッド2」を観に行き、認知行動療法的だと話してくださったので、私も気になって観に行ってきました。
自分のことが受け入れられないと思っている方に、ぜひ観てほしい映画だなと思いました。

私たちは日々様々なことを経験し、様々な感情が現れますよね。
喜び、悲しみ、怒り、不安、嫉妬、羞恥……
そのような経験やその時の感情、それが積み重なって、自分に対する信念がつくられ、それが自分らしさにつながります。

私は優しい。
私は上手にできる。
私は勇敢。
私は優秀。
などのポジティブな信念もあれば

私はダメ。
私は優しくない。
私は意気地なし。
私は人とうまくやれない。
などのネガティブな信念もありますよね。

カウンセリングをしていると、怒りや嫉妬、不安や悲しみなどの感情を持つことは良くないことだから、それらを感じないようになりたいと仰る方がいます。
たとえば誰かに怒りを感じてしまう自分のことが嫌いだから、怒りはいらないと。

果たしてそうでしょうか。
私は、どんな感情もその人らしさをつくる、大切なものだと思っています。

自分がどうありたいか。
自分にとって何が大切なのか。
どの感情も、それらに気づかせてくれる大切なものだと思います。

一緒に映画を観た7歳の娘に感想を聞いてみたところ、「どの感情も全部いいんだよね。私はどの感情も忘れたくないから、私の新聞(日記)に書いておくようにしよーっと。」と言っていました。

その数日後、娘の新聞には、その日学校であった娘にとって嫌だった出来事と、「わたしはとてもおこっています。だからこのイカリをわすれないようにここにかいておこうとおもいます」という自分の気持ちが書いてありました。
そして、それについて説明してくれる娘の話を聴きながら、この子はどんな自分らしさの花を咲かせるのだろうとワクワクしました。

どんな感情も、それを持つ自分自身のことも受け入れて大切にする。
それは大人になるほど、自然に行うのは難しいのかもしれません。

だからこそ、自分のどんな感情も、自分に対するどんな信念も、意識して大切にしてほしいなと思います。
どんなあなたも、あなたらしさの一部であり、なくしてはいけないものだと思うからです。

さて、あなたらしさの花はどんな色ですか?
あなたはそれを大切にできていますか?

もしできていないようであれば、どんな自分も受け入れられるように、私たちと練習しませんか?