やった後悔と、やらない後悔

皆さんは、「あの時あんなことをしなければよかった」と後悔していることはありますか?
もしくは、「あの時こうしておけばよかった」と後悔していることはありますか?

前者は、行動したことの後悔です。
そして後者は行動しなかったことの後悔です。

行動したことの後悔と、行動しなかったことの後悔は、どちらが長引くかご存じでしょうか?
心理学の研究において、証明されています。
実は、行動しなかったことの後悔は、行動したことの後悔の2倍になるそうです。

その理由は、行動した後悔は、行動したことの結果が明らかになりますよね。だから後悔の感情が比較的短くて済むのです。
それに比べ、行動しなかったことは、結果がどうだったかは明らかになりません。そのため、うまくいったかもしれない可能性やその結果としての未来を想像し続けてしまうのです。

何かと何かを比較して、選ばなければならない場面ってありますよね。
決断して行動することは、勇気が要ることです。

自分の選択でうまくいかなくなって将来後悔するのが怖い。だから決断ができないといったご相談を受けることがあります。

確かに、選択して決断した後に思ったような結果が出せないと、この選択は間違っていたのではないかと後悔してしまうのかもしれません。
でもその時、もう一つの方を選択していたらうまくいっていたという保証もないのです。
それにも関わらず、私たちはうまくいかないと感じた時、今と別の選択をした時に得られたかもしれない結果を過大評価して後悔してしまうのです。

決断できない方へのアドバイスとしては、行動することで得られることと、行動しないことで得られることを天秤にかけ、多い方を選ぶという方法をお伝えすることができます。

しかし私は、思い切って挑戦することをお勧めしますし、私自身もいつもそうしています。

私にとっての理由はこんなところかなと思います。
1つめに、自分自身が、結果に関わらず挑戦し続けることに価値を置いており、その結果失敗したことよりも、そこに向かって挑戦した自分に対する満足の方が上回るからだと思います。

2つ目は、後悔することを悪いことだと捉えていないからだと思います。
「あの時こうしなかったから失敗した。もっとこうすべきだった。」という後悔は、小さなことから大きなことまで日々あります。しかしその後悔があるから、「次はもっとこうしてみよう」という工夫や成長が生まれるのだと思っています。
つまり、後悔するということは成長すること、もっと大げさな言い方をすると、生きている証拠だと思うのです。

3つ目は、後悔というのは、その時点でのものであって、自分が生きている限りはそれを挽回したり再度挑戦することはいくらでもできるからです。
ひとつの結果に執着し、後悔して引きずるというのは、諦めているということに近いですよね。自分が望んだことを叶えたいなら、それが得られるまで諦めなければ良いのではないかと思っています。

とはいえ、思い切って挑戦したのに望んだ結果が出せなかったら、落ち込んでしまいますよね。
しかし、それがやはり間違いだったのか、それとも正解だったのかを決めるのは、その時の選択が正しかったかどうかではなく、その後の自分の行動や生き方次第なのではないかと思います。

だから勇気を出して、失敗することを恐れずに、挑戦してみませんか?