ネガティブ思考じゃ駄目ですか?

「なんであんなこと言ってしまったんだろう」
「なんでもっと準備しておかなかったんだろう」
「余計なことを言ってしまったのではないか」
「あの時、別の受け答えをした方が良かったのではないか」

こんなふうにぐるぐるネガティブに考えて、ひとり反省会をすることって、ありませんか?

人と接した後に自分の言動を振り返って、間違いがなかったか思い悩み続けることを、反すう思考(ぐるぐる思考)といいます。
この反すう思考をやめたくてもやめられなくて、困っている方もたくさんいると思います。

ネガティブな反すう思考に陥りやすい方は
1 完璧主義
2 優しくて思いやりがある
3 感受性が高い

といった特徴があります。
ネガティブな反すう思考について、みなさんはどう思いますか?
私は、ネガティブな反すう思考をする人って素敵だなと思います。
だって、それだけ自分の問題だと思うところに目を向けて、一生懸命生きているということだから。

この反すう思考は決して悪いところばかりではありません。
むしろ、抑うつ的反すうの思考プロセスの意義を唱える研究者もいます。

自分の問題についてくり返し考えることは、よりよく生きるために必要なプロセスでもあるそうです。
ある脳科学者が、抑うつ気分における反すう思考は、困難な状況で対処可能な方法を探るために人間に備わった脳の仕組みなのではないかといったようなことを書いていました。
そのような思考がなければ、私たちの現在の繁栄はなかったかもしれないそうです。

だとしたら、反すう思考に陥ってしまう自分に対して「駄目だな」と思うことはないですよね。
「よりよい明日を生きるために、今私はぐるぐる考えているんだ」と、自分に声を掛けてあげたいですね。

と言っても、ずっと考えたくないのに考え続けてしまうことは辛いですよね。
その場合は、カウンセリングでネガティブな反すう思考を改善していくことができますよ。
もしよろしければ、私たちが一緒に考えます。