一日一笑

「一日一笑」
これは、私の友人が座右の銘にしている言葉です。
それを教えてもらった時、とても良い言葉だなぁと思いました。

その友人は、私が以前勤務していた病院の同僚で、
自分がその日に接した患者さんたちを、一日一回は笑わせる!
という目標を持って仕事をしていました。

毎日誰かを笑わすことを目標にしているのって、素敵だなと思いました。

笑いが身体と心の健康に与える影響ってすごいんですよ!
免疫力が上がるし、ストレスを緩和させる力もあるんですよ。

さて、笑うためには、面白いと感じることが必要ですよね。
笑いを生むための「ユーモア」も、ストレスを軽減させる効果が高く、
ユーモアによるストレスコーピング(ストレス対処法)のことをユーモアコーピングと呼んだりします。

ストレスフルな出来事があった時に、ユーモアを用いると、ストレスの程度を小さく再評価することができるんです。
つまり、ユーモアで茶化したりすることで、「おおごと」感を減らすんですね。

ストレスというのは、その人がその出来事をどのように評価したかということが
その後のストレス反応に影響を与えるので、
ユーモアによって「おおごと」感が減らせることは、
不安やうつ傾向を持つ方にとって、非常に効果的なストレス対処法なのです。

なぜなら、不安やうつ傾向のある方は、実際よりも事態を重大なことと捉えてしまうことが多く、それによってストレス反応が大きくなってしまうんです。

ある方は、ご自分のそのようなクセに気づいた時、「私ってだいぶ盛るクセがありますね(笑)」と仰っていました。
その方は、自分の頭の中に浮かんでくる考えが、全て事実だと思っていたのだけれど、カウンセラーと一緒に整理していったら、自分のネガティブな考え方は、根拠がほとんどない思い込みばかりだと気づいたそうです。
それに気づくと、次第に自分のネガティブな考え方と距離を取れるようになってきます。
「ネガティブな考え方をしている自分」を外側から見られるようになるという感じでしょうか。

ここまでくると、「盛り癖(ネガティブに捉えすぎる傾向)のある私」などと、ある意味ユーモアも含めて自分を受け入れることができるようになりますよ。

私たちも、grytteにつながってくれた皆さんと一緒に「一日一笑」ができるように、日々ユーモアのセンスを磨いていきたいと思います!