価値ある人ってどんな人?

あぁ、今日もうまくできなかった。
私は要領も悪いし、仕事のミスも多い。
まともにできることなんて、私にはないんじゃないかな。

それに加えて、落ち込みを切り替えることすらできない。
そんな私は価値のない人間だ......

それに比べて〇〇さんは
仕事も早いし段取りも良い。
みんなから信頼されているし、いつも楽しそう。

私は他の人ができることができない。
他の人が持っているものを持っていない。
だから私には価値がない。

こんなふうに思ってしまうこと、ありませんか?
このような相談を受けることがよくあります。

じゃあ、価値ある人ってどんな人?
先日カウンセリング中にある方とこんな話をしました。
ご本人が了承してくださったのでご紹介しますね。

価値ある人とは
社会的に優位とされるような職業に就いていたり
仕事で大きな成功を収めていたり
てきぱき要領よく動けたり

そんな人だと答えてくれました。
だとすると、たとえばある日突然大きな病気に罹って入院してしまい
それまでの地位が継続できなくなったとしたら、
その人は「価値のある人」から「価値のない人」に転落してしまうのでしょうか?

私はそうは思いません。
価値があるかないかを決めるのは、社会や周囲の外的なジャッジではなく、
自分自身なのだと思います。

そして、その時点で価値があるかないかをジャッジすることもあまり意味がないように思うのです。
だって、生きている限り人生は続くのですから。

「価値のある人」か「価値のない人」かよりも、自分が何に価値を置いて生きるのか。
そのことの方が、重要ではないかと思うのです。

自分が大切にしたい価値を、世の中一般の価値観で測り、
それに合わない自分を「価値がない」などと思う必要はないのですよ。

さて、あなたが人生において価値を置くものは何ですか?
そこに向かって、今何ができそうですか?
それを繰り返すことが、価値ある生き方なのではないかと私は思います。