言葉の力

先日一緒に働いている仲間が、通勤途中に見つけたとのことで、この写真を送ってくれました。

grytteのあるイセビルのすぐ近くの、マリナードという地下街を帰宅途中に歩いていて見つけたそうです。

「明日のことは、明日のお前にやらせとけ」
というメッセージと、ねじり鉢巻きをして一升瓶を持っている猫ちゃんの絵に、何とも癒されました。

なかなか仕事を終わりにして帰ろうと思えない私に対しての、仲間からの気遣いのメッセージだと思いました。
その仲間は、新聞などで素敵な言葉を見つけると、切り抜いて集めお守りにしているそうで、私にもその時の状況に合った切り抜きを渡してくれます。

私は、言葉の持つ力の大きさを度々感じます。
言葉には、その言葉を使う人の心情や、込められた思い、人間性のようなものまで、とても多くのものが含まれていると感じます。

語彙が豊富だとか、流暢に話せるといったことではなく、
しどろもどろでも、短くても、伝わる言葉は伝わるものだと思います。
そして、深く心に刻まれた言葉は、何年経っても忘れ去られることなく、その人を受容したり、励ましたり、奮い立たせてくれるものだと思います。

私は、これまで出会った人たちが私にくれた言葉をノートに書き溜めており、時折見返しています。
今回はそのうちのひとつをご紹介します。

私が以前の勤務場所で出会った認知症の超高齢の方と、「悩む」ことについて話していた時に、その方が仰った言葉です。

「悩んだときは考える。考えると、心が大きくなるんだよ。」

考えることで心が大きくなるのだから、悩んだっていいんだよ。
悩むことに対して肯定的な意味づけをくれた言葉だと感じました。
文字にするとたった一行の言葉の中に、受容と励ましと優しさを強く感じました。
そして、その言葉を発したその方の表情がとても温かかったのも覚えています。

いちいち悩んでしまう自分。
ぐるぐる考えてしまう自分。
そんな自分が嫌だ......
そんなふうに思ってしまう方は、試しにこの言葉をご自分に掛けてみていただけたらと思います。

もし一人で考えても分からないと思う方は、ぜひ私たちのところへ来てくださいね。
悩んだときは、一緒に考えましょう。心が大きくなるので。
そして、あなたを支えてくれる言葉を、私たちと一緒に探してみませんか?