人と、何度も出会うということ

人は、環境や経験によって少しずつ変わっていきます。
それは、目に見える変化ばかりではありません。
考え方や、感じ方、立ち止まる場所が変わることもあります。

だから、同じ人と過ごしていても、
出会いは一度きりでは終わらないのだと思います。
相手も変わり、自分も変わる。
そのたびに、また出会い直しているのかもしれません。

同じ人と、何度も出会えるというのは、
実はとても面白いことです。

私は、考えや信念が一貫していることを大切にしてきました。
他者からそう言われると、少し誇らしい気持ちにもなりました。
けれどあるとき、
「一貫していよう」とする気持ちが、
目の前の変化に目を向けにくくしているのかもしれない、
そんなふうに感じたことがありました。

これまで気づかなかった相手の一面に触れたときも、
相手の変化によって、新しい表情が見えたときも、
それは確かに「出会い」だと思います。

本当は、人も自分も、
いつも新鮮な存在でいるはずなのに、
私たちはつい、同じフレームで相手を見てしまいます。

「あの人はこういう人」
「私はこういう人」
そうやって決めてしまうと、
出会えるはずだった瞬間が、
静かに通り過ぎていくように感じます。

「あなたはこういう人だから」も
「あの時こう言ったのに」も、
少し脇に置いてみます。

目の前の人の「今」に、
そして、自分自身の「今」に、
もう一度、心を向けてみてください。

そこにはきっと、
まだ出会っていない表情や、
まだ知らなかった自分が、
いくつもあるのではないかと思います。