自分は良い親ではない……?

親子関係に関する悩みは、とても多くの方が抱えています。
今回はそのうちのひとつとして、親の悩みをテーマに書きたいと思います。

ほとんどの親が、時にこう思うでしょう。
「自分は果たして良い親だろうか......」

子どもをついきつく叱ってしまう。
あれこれ口うるさく言ってしまう。
話をしっかり聴いてあげられない。
自分の価値観を押し付けてしまう。
得意な部分を伸ばしてあげられない。
苦手な部分をフォローしてあげられない。
ちゃんと向き合ってあげられない。

など、挙げたらきりがないほど、多くの悩みが付きまとうのではないでしょうか。
私たちのところへ相談に来てくださる方から「良い親になるために自分を変えたい」という言葉を聴いた時、私はこう思います。
「あなたはすでに良い親ではないですか」と。
なぜなら、どうしたら子どもにとって良い親になれるのか。
悩んで、考えて、相談するという行動を取っているから。

良い親とはどんな親か。
そこに正解はあるのでしょうか。

毎回悩んで、考えて、子どもと向き合ってみる。
そして、これは違ったと思ったらまた違うやり方を試してみる。
自分ではどうにもならないと思ったら、誰かに相談してみる。
それを何度もくり返しながら、子どもと共に歩む。

もし、良い親とはどんな親かという問いに対して私が回答を求められたら、
それができることだと答えるでしょう。

ですので、子育てで悩んでご相談に来てくださる方に対して私ができることは
正解をお伝えすることではなく、その方と一緒に悩んで考えることです。

子どものために良い親になろうと思うこと。
そのために親としての自分を見つめようとすること。
それがとても大事なことなのではないかと思います。