居場所のつくり方

「自分の居場所がなくなるのが怖い」
こんな相談をよく受けます。

仕事で思うような評価を得られなかった時
あるコミュニティにうまく溶け込めないと感じた時
自分の話に共感を示してもらえなかった時

たとえばそういった時
自分には居場所がないと感じる方が多いように思います。

ではこの、多くの方が求める「居場所」とは何なのでしょうか?
「あなたが必要だよ」と言ってくれる誰か?
「ここに居ていいよ」と保証してくれる仲間?
それとも、「あなたには価値があるよ」という誰かの言葉?

確かにそういったものが得られたら嬉しいですし、安心できますよね。
でも、他者が用意してくれる「居場所」は、とても不安定なもののようにも思えます。

仕事の評価も
あるコミュニティで良しとされるような振る舞いも
自分の話に対する他者の反応も
その時置かれた状況や、相手の気分や考え次第で変わってしまうからです。

それは失うことをそれほど怖れるべき居場所なのでしょうか?

居場所を誰かが与えてくれることを求め、それが与えてもらえなかったり失ったりすることを怖れるよりも、
自分にとって大切な時間、心地よい空間を、
誰かに許可してもらうことなく、あなた自身の居場所にして良いのではないかと思うのです。

それは他者がいる空間かもしれないし、
あなただけの空間かもしれない。
あなたがリラックスできる時間かもしれないし
何かに集中して打ち込む時間かもしれない。

自分の居場所というのは、自分が自分らしくいられる時間なのではないかと思います。
そしてあなたがそれをあなたの居場所とすることに、誰の許可もいらないのだと思います。

これが私の居場所。
私がここで、私が私らしくある。
そんなふうに、自分の居場所は誰かに委ねるものではなく、自分自身そのものなのではないかと私は思っています。