運の良し悪し

皆さんは、自分のことを「運の良い人」だと思いますか?
それとも「運の悪い人」だと思いますか?

先日ある人が、「自分はこれまでの人生、ついていなかった。」と仰いました。

運とは、来るべき人に来て、来ない人には来ない。
自分ではコントロール不可能なもので、気まぐれで運ばれてくるものだと思いますか?

実は、心理学的な観点から考えると、決してそうではないのです。
心理学の研究においても、「運を引き寄せる法則」があることが証明されています。

皆さんの周りに、「あの人、運がいいよなぁ」と思う人っていませんか?
その人は、どんな人ですか?

心理学者のリチャード・ワイズマンは、「運の良い人」と「運の悪い人」の行動傾向の違いについての調査を行いました。
その結果、運の良い人に共通する性質があることが分かったのです。

それは簡単に言うと、運の良い人は、運の悪い人よりも新しいことを積極的に受け入れ、行動している。ただそれだけなのです。
積極的な行動の頻度が上がれば、成功の確率は上がりますよね。

そして、運の良い人は、たとえ失敗したとしても、失敗の中の良い面を見て、そこから学ぼうとするのです。
運の良い人は、失敗や悪い出来事の良い面に目を向けて楽観的に捉えるという認知スタイルを持っているともいえそうです。
この認知スタイルは、認知行動療法で習得することが可能です。
この認知スタイルがあると、新しいことに前向きに挑戦できるようになります。

さらに、運の良い人は社交的な場に行く回数が多いことも分かっているのですが、その際の態度も、運を呼び寄せるために重要といえそうです。
運の良い人は、コミュニケーションの際、笑った回数、アイコンタクトの回数、手のひらを広げたり、腕を組まないなどの「開いた仕草」が多いそうです。
これらのコミュニケーションの姿勢を練習して、積極的に人と会うことで、「運の良さ」を上昇させることができそうですね。

ちなみに、グループカウンセリングでもコミュニケーション姿勢の練習はしておりますので、気になる方はお問合せくださいね。